王侯貴族に愛された 気高き飲みもの、ココア
ココアパウダーの原料=カカオ豆の学名は、「テオブロマ カカオ(Theobroma Cacao)」。ギリシャ語で「神の食べもの」を意味します。実際、古代アステカ帝国では王様の飲みものと考えられ、カカオ豆が貨幣として使われていた時代もありました。
チョコレートが飲みものであった黎明期 カカオ豆は気高い貴重品でした。新大陸の発見にともない、ヨーロッパに初めてチョコレートをもたらしたのは、スペイン人です。当初は、砂糖を加えることでおいしさが増すことに注目した王侯貴族を中心に、やがてロンドンにもチョコレート ハウスができるなど、広く一般にも愛飲されるようになりました。